古くから伝わる漆喰外壁!その特徴は?
漆喰外壁の特徴
漆喰とは水酸化カルシウム(消石灰)が主成分で、のりやスサとよばれる繊維くずを混ぜ合わせた壁材のことです。水酸化カルシウムには二酸化酸素を吸収することで硬くなっていくという性質があり、耐久性が高く100年以上も長持ちする壁材として昔から使われてきました。
■本漆喰
日本で昔からよく使われているもので、真っ白なのが特徴です。職人さんが丁寧に材料を混ぜ合わせ、練り込んで作られます。
■土佐漆喰
名前のとおり、高知県で生産されている漆喰です。のりを使わない漆喰で、もともとはクリーム色をしていて紫外線が当たると白く変色し、最終的には柔らかい白色になります。
■琉球漆喰
沖縄の強い台風や暑さにも強いのが特徴です。主に赤瓦屋根の瓦止めとして使用されています。沖縄県の伝統的な漆喰で、ムチ漆喰ともよばれます。土佐漆喰と同じでのりを使われていません。
■西洋漆喰
気候や目的が違うので、日本のものとは成分は異なります。歴史は古く、メソポタミア文明の遺跡やピラミッドなどでも古くから使われていました。ヨーロッパでは昔も今も内装や外装に漆喰がよく使われています。
漆喰外壁のメリット
■デザイン性
漆喰外壁は仕上げ方によって雰囲気を変えることができるので、デザイン性が高いのが特徴です。職人の腕でオリジナル外壁を作ることができます。
■耐久性
漆喰は二酸化炭素を吸収することで硬くなるので、年数が進むほど耐久性が高まります。100年以上の耐久性といわれています。しかし定期的なメンテナンスは必要です。
■調湿作用
漆喰には小さな穴がたくさん開いていて、湿度をコントロールできます。余分な水分を吸い取りるという機能を持っています。
■防火性
漆喰は固まると石炭岩になるため、燃えにくい壁材です。昔の人は、漆喰を外装に使うことで木造建築を火災から守っていました。
■抗菌性
強アルカリ性の漆喰は殺菌作用が高く、菌の繁殖を防ぐ効果があります。