コンクリート打ちっぱなしアパートにも外壁塗装は意味ある?
コンクリート打ちっぱなしとは
コンクリート打ちっぱなしアパートとはコンクリートをそのまま外壁にするものです。デザイン性が高く人気があり、デザイナーズアパートやマンションでもよく見ることが増えてきました。
コンクリートはセメントですので、耐火性も強いと言えます。熱が1,000度を超えると一般的な住宅は崩壊しますが、コンクリート住宅は2時間耐えてくれます。
また、木造に比べて防音性があるので、音が漏れにくいというメリットもあります。
一方で、コンクリート打ちっぱなしだけでは断熱性が低くなるので塗装が必要となってきます。コンクリートは熱伝導率が高く外気の影響を受けやすいため、夏は暑く冬は寒くなってしまうというデメリットもあります。
外壁塗装が必要な状態とは?
コンクリート打ちっぱなしは何も塗装がされてないように見えて実は外壁塗装は必要です。
■ひび割れ
コンクリートは乾燥すると内部の水分が蒸発していき、ひびが入っていきます。時間の経過とともにコンクリートが劣化し、ひび割れにつながっていきます。ひびから水や空気が侵入し、鉄筋が腐食していきます。放置しつづけると最悪のケースでは爆裂の発生につながっていきます。
■シミ
コンクリートは水を吸収しやすい性質のため、ほこりや排気ガス等で汚染された雨も吸収します。吸収した汚れが黒ずみになったり、シミになっていきます。
コンクリートへの塗装
■撥水剤
撥水剤は無色で防水性が高いので、質感を維持でき、コンクリートの劣化を防ぐことができます。費用は他の塗装より比較的安価です。耐用年数は3〜7年と短めなので、こまめなメンテナンスが必要となります。
■カラークリヤー
カラークリヤーとは無色のクリヤーという塗料に着色剤を混ぜたものです。素材感を残し美しく仕上げることができるうえに、防水効果が高いのが特徴です。撥水剤より費用は高く、耐用年数は5年〜10年となります。汚れを隠すために重ね塗りをすると、素材感が失われてしまうことがあります。
■再現工法
コンクリートを新築時のような状態に再現する方法です。非常に高い技術が必要な作業で、対応できる業者も限られてきます。色合いはもちろん、継ぎ目や丸いくぼみまで再現できます。塗装するというよりは芸術作品を作るというような方法で、耐用年数は5年〜10年です。
この記事ではコンクリート打ちっぱなし住宅の外壁塗装について紹介しました。コンクリートうちっぱなし住宅には、洗練された外観や耐火性が高いなどのメリットがたくさんあります。しかし、ひび割れやシミなどが目立ちやすいという一面があるのも事実です。いつまでも美しい外観を保つために、目的にあった塗装方法で定期的にメンテナンスを行いましょう。