外壁塗装で重要な養生とは?
「養生」皆さまにはあまり馴染みがない言葉かもしれませんが、塗装工事では養生の腕で工事の品質も変わってきます。
養生がズサンだと仕上がりも汚いと言われます。これから外壁塗装をお考えの方は養生がどのような作業なのかを知っておいても損はありません。
養生とはどんな作業なのか、どれくらい品質に影響するのか、注意しておきたいところなどをお知らせしたいと思います。
養生とは塗装の汚れから保護する作業
養生とはマスカーなどの養生材を使い傷や汚れがつかないようにする作業のことです。
【つかわれる養生材】
・ブルーシート:主に通路など
・マスキングテープ:養生材の固定に使います
・マスカー:窓などの開口部の養生に使います
・ノンスリップシート:人がよく通る場所
・カーカバー:車の保護
・室外機カバー:エアコン室外機保護
塗料がついてしまうと見た目が悪いところや、機械類だと色々と不具合を起こす可能性があるため、傷や汚れがつかないように養生をしておくことが大切です。
養生をする場所
【養生をする場所】
・窓や玄関など
・エアコン室外機
・給湯器
・通路
・ポストや表札
・車
・植栽など
養生期間は基本的に工事開始から足場撤去時まで続きます。また、飛散防止用のメッシュシートを足場に取り付けます。高圧洗浄時の洗浄水などが飛散防止、ホコリや塗装のカスの飛散を防止し、ご近隣の方にご迷惑をかけてしまわないようにします。
養生していると窓を開閉できない
養生中は窓を開けることができませんのでご注意ください。また、塗装中は窓を開けるのは控えてください。窓を開けていると塗料の臭いが部屋中に充満してしまい、気分が悪くなってしまうなどの影響があるからです。
溶剤系塗料にはシンナーの刺激臭を発しますので、臭いを嗅ぎ続けてしまうと気分を悪くしてしまう方がいます。
臭いの少ない水性系塗料でさえ独特の塗料の臭いがあります。なるべく塗装作業中は窓を開けないことです。
窓を開けたいという場合は作業している反対側の窓を開けましょう。
【養生中の給湯器はお湯が使えない】
養生のことで注意しておきたいのが給湯器です。作業をするときは機器本体をカバーで覆って養生をしますが、養生されている状態で給湯器を使うのは非常に危険です。
熱がこもり故障、また一酸化炭素中毒を起こす恐れがあります。もし、給湯器を使いたい場合はかならず作業員に声をかけてからお使いください。
養生は塗装を美しく仕上げるため
塗装を美しく仕上げるには養生は欠かせない作業です。養生をしないで工事を進めてしまうとたくさん傷や汚れがついたりと清掃や手直しの手間が増え、仕上がりも悪いものとなります。